Epic Games が FTC との和解により、72億円のフォートナイト返金配布を開始

BigGo Editorial Team
Epic Games が FTC との和解により、72億円のフォートナイト返金配布を開始

ゲーム業界のマイクロトランザクションに関する取り組みが、さらなる精査を受けています。 Epic Games がゲーム史上最大規模の消費者返金プログラムを実施し始めたことで、ビデオゲームにおける公正な収益化手法と若年プレイヤーの保護に関する継続的な議論において重要な転換点となっています。

和解の実施開始

連邦取引委員会( FTC )は、 Epic Games の問題のあるマイクロトランザクション慣行の影響を受けた Fortnite プレイヤーに対し、総額72億円の返金配布の第一波を開始しました。この配布は629,344件の支払いを含み、影響を受けたプレイヤー1人あたり平均11,400円が PayPal と通常の小切手を通じて支給されます。これは2022年末に合意された245億円の和解契約の第一段階を示すものです。

  • 不適切なダークパターンに関する和解金総額:2億4,500万米ドル
  • COPPA 違反に対する追加罰金:2億7,500万米ドル
  • FTC への罰金総額:5億2,000万米ドル
  • 現在の返金配布額:7,200万米ドル
  • 初期支払い件数:629,344件
  • 平均支払い額:114米ドル
  • 請求期限:2025年1月10日

違反内容の理解

FTC の措置は、 Epic Games が意図しない購入を誘導する欺瞞的なデザイン戦術であるダークパターンを使用したとされる疑惑に起因しています。調査により、同社が保護者の監督なしで子供たちに無断での課金を可能にし、また一部のユーザーが料金に異議を唱えた後にコンテンツへのアクセスを制限していたことが明らかになりました。これらの慣行は消費者保護基準に違反し、規制当局の介入を促すこととなりました。

消費者補償プロセス

返金を受けるプレイヤーには、 PayPal 支払いの場合は30日間、小切手受取人の場合は60日間という特定の請求期間が設けられています。 FTC は2025年1月10日まで請求期限を延長し、公式 FTC ウェブサイトを通じて影響を受けたプレイヤーが十分な時間をかけて請求を提出できるようにしています。

Epic の対応と今後のコミットメント

Epic Games は和解を認め、その慣行を改革することを約束しました。同社は購入の透明性向上、キャンセルと返金プロセスの簡素化、若年プレイヤーに対する保護強化を誓約しています。これらの変更は、より消費者に優しい収益化慣行へと向かう業界全体の変化を反映しています。

今後の展望

これらの規制上の課題にもかかわらず、 Epic Games は主力タイトルの進化を続けています。同社は最近 Fortnite OG をリリースし、2024年12月11日にアーリーアクセスを予定している一人称視点の競争モード「 Fortnite Ballistic 」を発表しており、消費者保護対策の実施と並行してゲーム開発への取り組みを示しています。