Asus はモバイルゲーミングハードウェアの設計において大きな転換点となる、2025年モデルの ROG Flow Z13 を発表しました。新モデルでは、専用 GPU を取り除き、AMD の最新 Ryzen AI Max APU を採用することで、よりコンパクトな形状でありながら、強力な統合グラフィックス性能を実現しています。
革新的なハードウェア統合
2025年モデルの ROG Flow Z13 は、AMD の新しい Strix Halo プロセッサーを搭載し、従来のゲーミングタブレット設計から大きく進化しました。製品は2つのバリエーションで展開され、1,999.99ドル(約30万円)の Ryzen AI Max 390 モデルと、2,199.99ドル(約33万円)のハイエンドモデル Ryzen AI Max Plus 395 が用意されています。上位モデルは16個のCPUコアと40個のRDNA 3.5コンピュートユニットを搭載し、基本モデルは12個のCPUコアと32個のグラフィックスコアを備えています。
進化したディスプレイとデザイン
新型 Z13 は、13.4インチのタッチスクリーンを搭載し、2560 x 1600の解像度と180Hzにアップグレードされたリフレッシュレートを実現。画面は Corning Gorilla Glass 5 で保護されています。タブレットの筐体は前モデルより約15%小型化され、厚さはわずか半インチとなっています。背面には大きなガラスウィンドウが設けられ、RGB ライティングを備えたマザーボードが見えるようになっており、ゲーミングデバイスならではの特徴的な外観となっています。
仕様一覧:
機能 | 仕様 |
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ディスプレイ | 13.4インチ 2560x1600 @ 180Hz |
プロセッサーオプション | Ryzen AI Max 390 / Max Plus 395 |
最大CPUコア数 | 16コア( Max Plus 395 ) |
最大GPUコア数 | 40 RDNA 3.5 CUs( Max Plus 395 ) |
TDP | 120W |
ガラス保護 | Corning Gorilla Glass 5 |
電源アダプター | 200W |
販売開始価格 | 1,999.99ドル |
新しい ROG Flow Z13 の設計に組み込まれた革新的な技術を示す、高度なAI機能を搭載した Asus マザーボード |
冷却性能とパフォーマンス
Asus は新しい APU の120W TDP に対応するため、ステンレス製の改良型ベイパーチャンバー冷却システムを実装しました。改良された通気設計により、空気の流れが70%向上し、画面表面温度は従来モデルより1.3℃低く抑えられています。
接続性と機能
本機は2つの USB 4 ポート、1つの USB-A 3.2 Gen 2 ポート、HDMI 2.1、UHS-II microSD カードスロット、3.5mmオーディオジャックなど、充実した接続オプションを維持しています。Wi-Fi 7 に対応し、500万画素のフロントカメラと1,300万画素のリアカメラを搭載しています。電源は200Wの専用アダプターで供給され、USB-C 充電にも対応しています。
ゲーミング性能
初期テストでは、 Helldivers 2 のような最新ゲームでも、ネイティブ2.5K解像度のウルトラ品質設定で60fpsを実現する有望な性能を示しています。ただし、性能は電源接続時と電池駆動時で異なり、バッテリー駆動時はターボモードではなくパフォーマンスモードに制限されます。
向上したユーザーエクスペリエンス
2025年モデルでは、より大きなキーキャップと拡張されたタッチパッドを備えた新しい着脱式キーボードを採用しています。新たに追加された ScreenXpert ボタンにより、ディスプレイ管理やパフォーマンス設定に素早くアクセスでき、ゲーミングと生産性の両面での使い勝手が向上しています。