Las Vegas ホテルでの Cybertruck 爆発事故、車両の故障ではなく爆発物が原因と判明

BigGo Editorial Team
Las Vegas ホテルでの Cybertruck 爆発事故、車両の故障ではなく爆発物が原因と判明

米国の新年の祝賀中に発生した劇的な事件で、Las Vegas の Trump International Hotel 外で Tesla Cybertruck が爆発し、直ちに車両の安全性に関する懸念が生じました。しかし、その後の調査で、爆発は車両の故障ではなく、外部の爆発物によるものであることが明らかになりました。

事件の詳細

爆発は太平洋時間午前8時40分頃、2024年モデルの Cybertruck がホテルのロビーに接近した際に発生しました。Las Vegas 保安官の Kevin McMahill によると、爆発の約15秒前から車両は静止していたとのことです。この事件では運転手1名が死亡し、7名が軽傷を負いました。消防隊は4分以内に現場に到着し、1時間以内に火災を鎮圧しました。

  • 事故の時系列:

    • 事故発生時刻:2025年1月1日午前8時40分(太平洋時間)
    • 消防隊の到着時間:4分
    • 火災鎮圧時間:1時間以内
  • 発見された爆発物:

    • ガソリン缶
    • キャンプ用燃料缶
    • 大型花火の砲弾
    • 起爆装置
  • 被害状況:

    • 死亡者1名(運転手)
    • 軽傷者7名

調査結果

法執行機関は、トラックの荷台からガソリン缶、キャンプ用燃料缶、大型の花火用迫撃砲など、複数の爆発物を発見しました。この車両は Turo のサービスを通じてレンタルされ、Tesla の充電ステーションネットワークとナンバープレート読み取り技術により、Colorado から Las Vegas までの移動が追跡されていました。

Tesla の対応と車両データ

Tesla CEO の Elon Musk は、車両のテレメトリーデータを共有することで調査に重要な支援を提供しました。同社のリモートアクセス機能により、爆発が車両システムではなく、トラックの荷台に積まれていた物質から発生したことが確認されました。この技術協力により、Tesla 車両に搭載された高度な監視機能が実証されると同時に、Cybertruck に機械的な欠陥がないことが証明されました。

セキュリティ対応

FBI は地元法執行機関と共同で調査を行い、ホテルの避難や二次的な爆発物の捜索など、即時の安全対策を実施しました。この事件は New Orleans でのテロ攻撃と時を同じくして発生し、セキュリティ上の懸念が高まりましたが、Las Vegas 当局は地域社会に対する継続的な脅威はないと述べています。

安全対策と影響

Las Vegas 警察本部は、状況が制御下にあることを強調しながら、現場周辺での警備を継続しています。この事件により、車両のセキュリティ対策と危険物運搬への車両の悪用の可能性が浮き彫りになる一方で、法執行機関の調査を支援する Tesla の車両監視システムの有効性も実証されました。