Raspberry Pi は、AIアプリケーション向けに性能を大幅に向上させ、統合を簡素化した2種類の新型 AI HAT+ ボードをリリースし、AI機能を強化しています。
主な特徴と仕様
- 2つの性能モデル:
- エントリーレベルモデル:13 TOPS( Hailo-8L )
- ハイパフォーマンスモデル:26 TOPS( Hailo-8 )
- 改良されたデザイン:
- Hailo アクセラレータの直接PCB統合
- PCIe Gen 3 インターフェースのサポート
- 放熱性能の向上
- パッケージ内容:
- 16mmスペーサー(アクティブクーラー対応)
- スタッキングヘッダー
- PCIe接続用フラットフレックスケーブル
性能と互換性
新型 AI HAT+ は、従来の AI Kit デザインから大きく進化しています。特に26 TOPSモデルは以下の機能が特徴です:
- より大規模なニューラルネットワークの処理が可能
- 複数のネットワークの同時実行
- 既存の AI Kit ソフトウェアとの下位互換性を維持
ソフトウェア統合
これらのボードは以下との円滑な統合を実現:
- 最新の Raspberry Pi OS
- アクセラレータの自動検出
- rpicam-apps と Picamera2 のサポート
- 注意: Hailo-8 用に最適化されたモデルは Hailo-8L では動作しない場合があります
価格と入手可能性
- 13 TOPSモデル( Hailo-8L ):70ドル
- 26 TOPSモデル( Hailo-8 ):110ドル
- 現在、 CanaKit から限定在庫で入手可能
コンパクトな設計と接続オプションを特徴とする Raspberry Pi コンピュータの様子。新しい HAT+ ボードで強調されている AI アプリケーションに最適な構成となっています。 |
まとめ
新型 AI HAT+ ボードは、AIアクセラレーションをより身近で効率的なものにするという Raspberry Pi のコミットメントを示しています。簡素化されたデザインと改良された放熱管理により、 Raspberry Pi 5 プロジェクトでAIを活用したい開発者にとって、特に魅力的な選択肢となっています。