Asus が ROG Thor III 電源ユニットを発表:最大1600Wで磁気式OLEDディスプレイ搭載

BigGo Editorial Team
Asus が ROG Thor III 電源ユニットを発表:最大1600Wで磁気式OLEDディスプレイ搭載

Asus が次世代ゲーミングリグと電力を多く消費するコンポーネントの需要に応えるため、最新のハイエンド電源ユニットライン、ROG Thor III シリーズを発表しました。

主な特徴

  • 電力範囲:1000W、1200W、1600Wの3モデル
  • 効率:80 PLUS Platinum(1000W、1200W)および Titanium(1600W)認証
  • ATX 互換性:ATX 3.1 規格に完全準拠
  • 革新的なディスプレイ:リアルタイムの電力モニタリング用磁気式OLEDスクリーン
  • GPU優先テクノロジー:GPUの電力安定性向上のための特許取得済み電圧検知

先進技術

ROG Thor III シリーズは GaN(窒化ガリウム)パワーエレクトロニクスを採用しており、Asus は標準的な MOSFET と比較して最大30%の電力効率向上を実現したと主張しています。この技術により、従来の ATX フォームファクター内でのパフォーマンスと冷却性能が向上しています。

ユニークなディスプレイソリューション

注目すべき特徴の1つは、リアルタイムの電力消費を表示する磁気式 OLED ディスプレイです。以前のモデルではディスプレイが固定されていましたが、この新しいデザインでは柔軟な配置が可能となり、様々なケースの向きやビルドの美観に対応できます。

GPU重視の電力供給

Asus は GPU優先の電圧検知技術を実装し、特許取得済みのインテリジェント電圧安定化装置と組み合わせています。同社はこの機能により、GPUへの電力供給が45%安定すると主張しており、噂の Nvidia RTX 5090 のような今後の高電力グラフィックスカードにとって重要な要素となる可能性があります。

冷却と騒音管理

これらの電源ユニットには、最大80,000時間の動作が可能なデュアルボールベアリングを採用した135mmのアキシャルテックファンが搭載されています。低負荷時には無音動作を実現する0dBモードが搭載され、さらに長時間のピーク負荷に対応するターボモードも用意されていますが、その作動詳細については現時点で限られた情報しかありません。

品質と外観

シリーズの全モデルがフルアルミニウム筐体、ROG ヒートシンク、低 ESR コンデンサを採用しています。ユニットには ROG エッチング加工されたモジュラーケーブルが付属し、Asus の Aura Sync ソフトウェアでカスタマイズ可能な ARGB ライティングを特徴としています。

市場での位置づけ

価格の詳細はまだ発表されていませんが、これらの電源ユニットは明らかに市場のハイエンド層を狙っています。参考までに、前世代の ROG Thor 1600T の希望小売価格は699ドルでしたので、新モデル、特に1600Wモデルは同等かそれ以上の価格になる可能性があります。

エネルギーに関する考慮事項

これらの電源ユニットは極端な電力要件に対応するよう設計されていますが、エネルギー消費量の増加につながる可能性があることに注意が必要です。潜在的な購入者は、実際の電力需要と電気代への影響を考慮する必要があります。特にエネルギーコストが高い地域では重要です。

Asus は ROG Thor III シリーズに10年間の保証を付けており、製品の長寿命性に自信を示しています。価格と発売時期に関する詳細情報を待つ間、Asus がこれらの電源ユニットをハイパフォーマンスコンピューティングの電力供給の最前線に位置付けていることは明らかです。