Apple Watch Series 10:大型ディスプレイと薄型デザイン、しかし健康機能に課題
今年9月に発売予定のApple Watch Series 10は、デザイン面で大きな進化を遂げる見込みです。しかし、新たな報告によると、Appleは計画していた一部の健康関連機能で課題に直面しているようです。
デザインの大幅な変更
アナリストのMing-Chi Kuoによると、Apple Watch Series 10は以下の特徴を持つとされています:
- 画面サイズの拡大(41mm/45mmから約45mm/49mmへ)
- 全体的に薄型化されたデザイン
この変更により、Series 10の大型モデルは現行のApple Watch Ultra 2の49mmケースサイズと同等になります。ただし、Ultra seriesが軽量チタニウムを使用しているのに対し、Series 10はアルミニウムとステンレススチールのオプションを維持する見込みです。これにより、特にステンレススチールモデルの重量に関する疑問が生じています。
製造技術の革新
Kuoはまた、Appleが2024年後半から、生産効率を向上させるための広範なテストを経て、3Dプリント部品の採用を開始すると報告しています。
健康機能の課題
デザインの変更は順調に進んでいるようですが、BloombergのMark Gurmanは、Appleが2つの主要な健康機能で困難に直面していると報告しています:
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血圧モニタリング:当初、具体的な数値を示さずに高血圧(hypertension)をユーザーに警告する機能を搭載する予定でしたが、新しい薄型デザインとの相性が良くないようです。
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睡眠時無呼吸症候群の検出:睡眠時無呼吸症候群をモニタリングするセンサーの搭載計画は、Masimoとのパルスオキシメーター技術に関する特許紛争により複雑化しています。
今後の展望
これらの課題にもかかわらず、Appleは他の分野で進展を続けています:
- 非侵襲的血糖値モニタリングの研究で新たなマイルストーンに到達
- Apple Watch SEのアルミニウムを硬質プラスチックに置き換える検討を進めており、価格面でSamsungのGalaxy Watch FEとより直接的に競合する可能性
9月の発売時期が近づく中、Appleがこれらの課題を克服するか、あるいは一部の機能を将来のモデルに先送りするかが注目されます。