ビットコイン長者、7億5000万ドル相当の失われた暗号資産回収のため埋立地購入を計画

BigGo Editorial Team
ビットコイン長者、7億5000万ドル相当の失われた暗号資産回収のため埋立地購入を計画

失われた暗号資産を回収する試みが前例のない展開を見せています。あるIT専門家が、数千ビットコインが保存されたハードドライブを回収するため、埋立地全体の購入を検討しています。この驚くべき物語は、暗号資産の価値が上昇し続ける時代において、デジタル資産の回収にどこまで努力を惜しまないかを示しています。

失われた財産

ウェールズの Newport 在住のコンピューターエンジニア、 James Howells 氏は、世界で最も高額な宝探しに挑んでいます。探し求めているハードドライブには7,500から8,000ビットコインが保存されており、現在の価値は約7億5000万ドルに相当します。このドライブは2013年のオフィス清掃中に誤って黒いゴミ袋に入れられ、地域の埋立地に廃棄されてしまいました。

  • 紛失した Bitcoin 数:7,500-8,000 BTC
  • 現在の推定価値:7億5,000万米ドル
  • 埋立地の廃棄物量:140万トン
  • 探索対象エリア:10万トン
  • 紛失時期:2013年
  • 2026年までの予想価値:12億米ドル

法的闘争と挫折

最近の展開では、 Howells 氏の回収努力に大きな障壁が立ちはだかっています。2024年10月、彼は Newport 市議会を相手取り、埋立地の捜索許可か4億9500万ポンド(6億700万ドル)の補償を求めて提訴しましたが、2025年1月に高等裁判所の判事がこの訴えを棄却。請求に合理的な根拠がなく、成功の見込みがないと判断されました。

新たな戦略

法的敗訴を受けて、 Howells 氏は新たなアプローチを考案しました。 Newport 市議会が2025-26年度に埋立地の閉鎖と封鎖を計画していることを受け、施設全体の購入を検討し始めています。市議会が新しいごみ収集車の電力供給のため、土地の一部を太陽光発電所に転換する計画があることから、このタイミングは特に興味深いものとなっています。

技術的課題

回収作業には途方もない障害が立ちはだかっています。目標のハードドライブは、140万トンのゴミが集積する施設内の約10万トンの廃棄物の下に埋もれていると考えられています。これらの課題にもかかわらず、 Howells 氏はドライブの位置を特定し、回収のための緻密な計画を立てていると主張しています。

将来の展望

Howells 氏は、ドライブに保存されているビットコインの価値が2026年までに10億ポンド(12億ドル)に達する可能性があると考えています。投資パートナーとの土地購入について協議を重ねており、正式な入札の準備が整っていることを示唆しています。腐敗する廃棄物の下で何年も経過した後でデータが回収できない可能性があるという技術的な課題があるにもかかわらず、 Howells 氏は通常の仕事を続けながら後悔して生きるよりも、探索を続ける方が良いと述べ、その探求への決意を示しています。