Mechboards が独特の Space Cadet デザインを採用した178キーの超大型キーボード Hyper7 R4 を発表

BigGo Editorial Team
Mechboards が独特の Space Cadet デザインを採用した178キーの超大型キーボード Hyper7 R4 を発表

ミニマリズムが主流となっている現代のメカニカルキーボード市場において、 Mechboards は178個のプログラム可能なキーを搭載した巨大な Hyper7 R4 で、あえて逆方向への一歩を踏み出しました。この限定生産キーボードは、1970年代にMITの Lisp マシンで使用されていた Space Cadet キーボードからインスピレーションを得ており、パワーユーザー向けに前例のないカスタマイズ性を提供しています。

デザインと構造

Hyper7 R4 は59.5 x 22 x 6.5 cmのサイズで、筐体込みで約8キロという重量級のハードウェアです。キーボードは6つの異なるキーブロックで構成され、上部3ブロックは人間工学に基づいて45度の角度で配置されています。ブラック、グレー、クリーム、ステンレススチールの各仕上げが用意され、その重量を考慮して持ち運び用の金属製ハンドルが付属しています。

仕様:

  • 寸法:59.5 x 22 x 6.5 cm
  • 重量:17.6ポンド(エンクロージャー込み)
  • キー数:178キー
  • 接続方式:USB-C
  • ホットスワップ対応スイッチ
  • カラーバリエーション:ブラック、グレー、クリーム、ステンレススチール
Hyper7 R4 キーボードには、持ち運びに便利な頑丈な金属製ハンドルが装備されており、その印象的な製品サイズと構造を際立たせています
Hyper7 R4 キーボードには、持ち運びに便利な頑丈な金属製ハンドルが装備されており、その印象的な製品サイズと構造を際立たせています

レイアウトと機能性

従来のキーボードとは異なり、 Hyper7 R4 はスペースバーを中心に左右対称のレイアウトを採用しています。 Symbol 、 Hold Input 、 Suspend など、 Space Cadet にインスパイアされた特殊なレジェンドを持つキーを搭載しています。これらの元々の機能は現代のコンピューティングには関連性が低いものの、すべてのキーは VIA 設定ユーティリティを使用して完全にプログラム可能です。

カスタマイズとプログラミング

VIA を通じて広範なカスタマイズが可能で、任意のキーを標準機能、マクロ、またはカスタムコマンドに割り当て直すことができます。この柔軟性により、アプリケーションの起動、ウェブサイトへのアクセス、複雑なコマンドシーケンスの実行用の専用キーを作成できます。ホットスワップ対応設計により理論的にはスイッチの交換が可能ですが、基板の歪みの懸念からリスクを伴う場合があります。

価格と入手可能性

プレミアムな限定生産アイテムとして、 Hyper7 R4 の価格は構成オプションと組立サービスの有無により350ドルから650ドルの範囲となっています。現在の生産数は500台に限定されており、残りわずかとなっています。

価格比較:

  • 基本価格: USD$350
  • 完全組み立て済み:最大 USD$650
  • 別売りパーツ:キーキャップ、スタビライザー、スイッチ

パフォーマンスに関する考慮事項

このキーボードは前例のないカスタマイズオプションを提供する一方で、そのユニークなレイアウトは標準的なキーボードレイアウトに慣れたユーザーにとって学習曲線の課題となる可能性があります。バックスペースやコントロールキーなどの重要なキーの配置が従来のキーボードとは大きく異なるため、タイピング習慣の大幅な調整が必要です。しかし、このレイアウトに慣れれば効率的なタイピング速度を実現できます。