Apple の RCS 採用を受けて、 Google Messages は新機能や改善を急速に進めています。最近のアップデートで、カスタム設定した連絡先の写真が Google アカウントのアバターに自動的に置き換えられる仕様となり、ユーザーからの反響がありました。これを受けて Google は、ユーザーの要望に応えて制御を取り戻せる解決策を実装しました。
カスタム連絡先写真の復活
Google Messages は、自動設定される Google のプロフィール写真をユーザーが選択した連絡先の写真で上書きできる新機能を導入しました。この更新は、以前のアップデートで Google アカウントとサービスを連携した際に連絡先の写真が自動的に置き換えられていた問題に対処するものです。この機能は、 Google Messages の最新安定版(20241120)および現行のベータビルドで利用可能となり、ユーザーにより多くのカスタマイズオプションを提供します。
- アプリバージョン: Google Messages 20241120
- 機能要件:最新の安定版またはベータビルド
- 主要機能:
- Google プロフィール写真とカスタム連絡先写真の切り替え
- Android 連絡先アプリとの直接統合
- プロフィール検出機能のサポート
- 今後実装予定の MLS による暗号化強化
新機能の使用方法
連絡先の写真をカスタマイズする過程は、アプリ内で簡単な手順で行えます。チャット画面の左上にある連絡先のプロフィール画像をタップし、プロフィールの概要ページに移動することで、この機能にアクセスできます。新しいスワイプジェスチャーにより、 Google のプロフィール写真とカスタム連絡先の写真を切り替えることができます。この実装により、プロフィール検出機能のメリットを維持しながら、ユーザーが求める柔軟性が追加されました。
連絡先アプリとの統合
カスタム写真は Android の連絡先アプリから直接取得され、システム全体で一貫性が保たれます。 Google は連絡先アプリで直接写真を管理できるクイックリンクを用意し、カスタマイズのプロセスを効率化しています。この統合により、ユーザーはデバイスのエコシステム全体で希望する連絡先の写真を簡単に維持できます。
今後の展開
この更新は、 Google が Messages に MLS(Message Layer Security)のサポートを実装し、現在の Signal Protocol 拡張を置き換える可能性がある中で行われました。この開発により、特に RCS が全プラットフォームで完全に実装された際の Android と iPhone ユーザー間の通信において、クロスプラットフォームメッセージングのエンドツーエンド暗号化が強化される可能性があります。