RTX 5090 の仕様が明らかに:CUDA コアが2倍、32GB GDDR7 搭載、価格は200万円

BigGo Editorial Team
RTX 5090 の仕様が明らかに:CUDA コアが2倍、32GB GDDR7 搭載、価格は200万円

Nvidia の次世代フラッグシップグラフィックスカード RTX 5090 は、画期的な仕様と物議を醸す価格戦略で、テクノロジー業界で大きな話題を呼んでいます。GPU テクノロジーの次なる進化として、この製品は生の計算能力で大きな飛躍を遂げると同時に、消費者向け GPU の価格設定の境界線を押し上げています。

技術仕様とアーキテクチャ

RTX 5090 は、TSMC の4nmプロセスで製造された Nvidia の新しい Blackwell アーキテクチャを採用しています。このカードは RTX 4080 Super の10,240コアの2倍以上となる21,760 CUDA コアを搭載しており、計算処理やゲーミング用途での大幅なパフォーマンス向上が期待されます。GPUのベースクロックは2.01GHz、ブーストクロックは2.41GHzで動作しますが、これらの速度は前世代モデルよりもやや低くなっています。

仕様 RTX 5090 RTX 4080 Super
CUDA コア数 21,760 10,240
ベースクロック 2.01GHz 2.29GHz
ブーストクロック 2.41GHz 2.55GHz
メモリ容量 32GB GDDR7 16GB GDDR6X
メモリバス幅 512ビット 未公開
メモリ帯域幅 1.79TB/s 736GB/s
消費電力 575W 320W
希望小売価格 2,000ドル 1,000ドル
NVIDIA GeForce RTX グラフィックスカードのクローズアップショットで、その印象的なデザインと仕様を紹介しています
NVIDIA GeForce RTX グラフィックスカードのクローズアップショットで、その印象的なデザインと仕様を紹介しています

メモリと帯域幅の性能

最も注目すべき改善点の一つは、32GB GDDR7 メモリの採用で、512ビットメモリバスと組み合わさり、驚異的な1.79TB/sの帯域幅を実現しています。これは RTX 4080 Super の16GB GDDR6X 構成と736GB/sの帯域幅から大幅な進化を遂げ、AI ワークロードや高解像度ゲーミングのパフォーマンスに革新をもたらす可能性があります。

電力要件と熱設計

RTX 5090 の印象的な性能は、大きな電力需要を伴い、ボード電力として575Wを必要とします。これは RTX 4080 Super の320Wから255W増加しています。この大幅な電力消費量の増加により、強力な電源ユニットと冷却ソリューションが必要となり、システム全体のコストと考慮事項が増加します。

価格設定と市場ポジショニング

Nvidia は RTX 5090 の価格を、RTX 4080 Super の10万円から倍増となる20万円に設定しました。この積極的な価格戦略により、この製品は費用に関係なく最高のパフォーマンスを求めるプロフェッショナルユーザーやエンスージアストをターゲットとした超プレミアムセグメントに位置付けられています。

初期性能指標

RTX 5090 のノートPC向けバリアントの初期ベンチマーク結果では、Geekbench 6 のスコアが51,831から114,821ポイントまでと一貫性のない性能を示しています。ただし、これらの結果は製品リリース前のドライバーやテスト環境を反映している可能性があり、最終的な性能指標としては慎重に見る必要があります。

将来の技術と機能

このカードは Nvidia の最新 AI アップスケーリング技術である DLSS 4 を独占的にサポートし、アップグレードを検討するユーザーにとって追加のインセンティブとなります。この独占性は、最先端のゲーミング機能とパフォーマンス向上を重視するユーザーの購入判断に影響を与える可能性があります。