Lenovo ThinkPad X9 が大幅なデザイン刷新で登場、象徴的な TrackPoint を廃止

BigGo Editorial Team
Lenovo ThinkPad X9 が大幅なデザイン刷新で登場、象徴的な TrackPoint を廃止

従来のデザイン哲学から大きく転換し、 Lenovo は最新の ThinkPad X9 シリーズを発表しました。この発表は、象徴的なラップトップシリーズの歴史において革新的な変化を示すものとなっています。

デザインの革新

ThinkPad X9 シリーズは、象徴的な赤い TrackPoint ポインティングスティックを廃止するなど、伝統から大きく踏み出した斬新なデザインを採用しています。新デザインは50%リサイクルアルミニウムシェルを採用し、高級スーツケースを思わせる特徴的なリブ加工のボトムを備えています。この美的転換は、 MacBook で人気となったミニマリストデザインを好むユーザーを明確にターゲットとしながらも、MIL-SPEC 810H 認証による ThinkPad 伝統の耐久性は維持しています。

新しい ThinkPad X9 シリーズは、従来の美学から脱却した現代的なデザインを特徴としています
新しい ThinkPad X9 シリーズは、従来の美学から脱却した現代的なデザインを特徴としています

最新機能と仕様

14インチと15インチモデルの両方に Intel Core Ultra プロセッサーと OLED ディスプレイを搭載。14インチモデルは、400ニットの輝度を持つ1920×1200非タッチディスプレイ、または500ニットの2.8Kタッチスクリーンの2つのオプションを提供します。15インチモデルは、タッチ対応・非対応両方で2.8K解像度パネルを提供。両モデルとも、最大32GBのDDR5xRAMと2TBのPCIe 4.0ストレージに対応し、要求の厳しいユーザーにも十分な性能を提供します。

仕様 ThinkPad X9 14インチ ThinkPad X9 15インチ
ディスプレイ 1920x1200(非タッチ)または2.8K(タッチ) 2.8K解像度
重量 1.24kg 1.45kg
販売開始価格 1,399ドル 1,549ドル
メモリ 最大32GB DDR5x
ストレージ 最大2TB PCIe 4.0 SSD
ポート Thunderbolt 4×2、HDMI 2.1、3.5mmオーディオ USB-Aポート追加

接続性と実用性

Lenovo は、デバイスの両側に Thunderbolt 4 ポートを配置するなど、実用的な機能性を維持しています。15インチモデルには USB-A ポートが追加され、両バージョンとも HDMI 2.1 と3.5mmオーディオジャックを装備。また、着脱可能なケーブルを備えたコンパクトな65W GaN 充電器を採用し、充電ソリューションも現代化しています。

価格と発売時期

ThinkPad X9 シリーズは2025年2月に発売予定で、14インチ Aura Edition の価格は1,399ドル(約21万円)から、15インチモデルは1,549ドル(約23万円)からとなっています。この価格設定は、従来の ThinkPad モデルよりもやや高めですが、プレミアムラップトップセグメントでは競争力のある位置づけとなっています。

今後への影響

このデザイン変更は従来の ThinkPad ファンには懸念材料かもしれませんが、 Lenovo は既存の ThinkPad モデルでは従来通り TrackPoint を維持することを確認しています。この戦略的な動きは、既存の顧客基盤を維持しながら市場拡大を目指す Lenovo のコミットメントを示唆しています。