Steam はプラットフォームの機能を大幅に強化し、これまでベータテスト段階だったゲーム録画機能を全ユーザーに開放しました。この統合により、PCゲーマーのゲームプレイ映像の撮影と共有方法が大きく変わることになります。
内蔵録画システム
Steam の新しい録画機能は、 Steam オーバーレイを通じてシームレスに動作し、ゲームプレイ映像を撮影するための統合ソリューションを提供します。このシステムには、カスタマイズ可能な時間と容量制限を持つバックグラウンド録画と、必要に応じて切り替え可能なオンデマンド録画という2つの主要な録画モードがあります。録画は Ctrl + F11 ホットキーで開始でき、ゲームプレイ中に簡単にアクセスできます。
高度なタイムラインマーキングシステム
Steam の録画ツールの特筆すべき機能は、高度なタイムラインマーキングシステムです。プレイヤーはゲームプレイ中に重要な瞬間をマーカーで記録でき、対応ゲームでは実績や重要なマイルストーンを自動的にマーカーとして追加できます。この機能は現代のゲーム機にある自動実績スクリーンショット機能に似ていますが、より柔軟でユーザーコントロールが可能です。
ユニバーサルな互換性
録画機能は Steam オーバーレイに対応するすべてのゲームで動作し、古いタイトルや Steam ライブラリに追加された非 Steam ゲームでも使用できます。このユニバーサルな互換性により、異なるプラットフォームやソースでゲームをプレイするゲーマーにとって汎用的なソリューションとなっています。重要な点として、録画機能はゲームウィンドウのみを撮影し、デスクトップの内容は録画から除外されるためプライバシーが確保されています。
編集と共有機能
録画後の機能には、映像のクリップやトリミングのための包括的な編集ツールが含まれています。録画した映像は Steam コミュニティ内で簡単に共有できるほか、.mp4ファイルとしてエクスポートして幅広く配布することも可能です。 Steam Deck との統合により、 Valve のゲームエコシステム全体で機能のアクセシビリティがさらに向上しています。
プラットフォーム統合
今回のリリースは、 Steam が総合的なゲームプラットフォームへと進化していることを示しています。 Nvidia Shadowplay のようなサードパーティの録画ソフトウェアの必要性を排除することで、 Steam はプラットフォーム内で直接プロフェッショナルグレードの録画機能を提供しながら、ゲーム体験を効率化しています。