Halo の未来:343 Industries がリブランドし、 Unreal Engine 5 へ移行

BigGo Editorial Team
Halo の未来:343 Industries がリブランドし、 Unreal Engine 5 へ移行

Microsoft の象徴的な Halo フランチャイズが大きな変革を遂げています。以前 343 Industries として知られていた開発スタジオが Halo Studios と名称を変更し、今後の Halo プロジェクトで Unreal Engine 5 を採用することを発表しました。これは、20年以上にわたり独自のエンジン技術を使用してきたシリーズにとって大きな変化を意味します。

Halo の新章

この発表は Halo World Championships で行われ、 Halo Studios は Unreal Engine 5 で動作する Halo のテクニカルデモである Project Foundry を公開しました。完全なゲームではありませんが、 Project Foundry はこの新しい方向性の可能性を示しています:

  • 視覚的な忠実度の向上と、より詳細な環境
  • 改善された照明とレンダリング機能
  • より大規模で対話的な世界を創造する能力

スタジオ責任者の Pierre Hintze は、この変更がグラフィックスだけでなく、より広範囲に及ぶことを強調しました:「開発の効率性を向上させるだけでなく、 Halo ゲームの制作方法そのものを変えようとしています。」

Slipspace からの脱却

自社開発の Slipspace Engine から離れる決定は慎重に検討されました。アートディレクターの Chris Matthews は次のように説明しています:

「敬意を込めて言いますが、 Slipspace の一部のコンポーネントは25年近く前のものです。343 が継続的に開発していたとはいえ、 Epic が長年開発してきた Unreal の側面があり、それらは Slipspace では利用できません。そして、それらを複製しようとすれば膨大な時間とリソースが必要になるでしょう。」

この移行により、 Halo Studios はエンジン技術の維持よりも、魅力的なゲームプレイ体験の創造に集中できるようになるはずです。

複数のプロジェクトが開発中

Halo Studios は、 Unreal Engine 5 を使用した複数の新しい Halo プロジェクトが現在開発中であることを確認しました。具体的なタイトルやリリース日は発表されていませんが、スタジオは品質を確保するために「準備ができたら」というアプローチを取っています。

なお、 Halo Infinite は当面の間、 Slipspace Engine を使用し続ける予定です。

新たなスタート

このリブランディングと技術シフトは、 Halo フランチャイズにとって新たな始まりを表しています。 Halo Infinite の開発における課題と賛否両論の反応を受けて、 Microsoft はフラッグシップシリーズの再活性化に取り組んでいるようです。

ゲーム業界が次世代の Halo 体験を心待ちにする中、 Master Chief と彼が住む宇宙に大きな変化が訪れることは明らかです。