Twitterのライバルである MetaのThreadsが、ユーザー体験の向上とミスインフォメーション対策を目的とした2つの重要な新機能を導入し、サービスの強化を図っています。
引用コントロール:ユーザーにより多くの権限を
Instagramの責任者であるAdam Mosseriは最近、Threadsユーザーが自分の投稿を引用できる人を制限できるようになったと発表しました。この新機能では、以下の3つのオプションが提供されています:
- 誰でも
- フォローしているプロフィール
- 言及されたユーザーのみ
この追加機能は、既存の返信コントロール機能を基に、ユーザーのコンテンツがプラットフォーム上でどのように共有され議論されるかをより細かく制御できるようにしています。この機能は、ThreadsのモバイルおよびWeb版の両方で利用可能です。
ファクトチェックプログラム:ミスインフォメーションへの対策
特に来たるアメリカの選挙を念頭に置いて、誤情報の拡散に対処するため、Threadsは独自のファクトチェックプログラムを導入しました。これまではInstagramとFacebookのファクトチェックネットワークに依存していましたが、Threadsは現在、第三者のファクトチェッカーがプラットフォーム上で直接コンテンツをレビューし評価するための専用ツールを備えています。
Mosseriは、この新機能によってMetaの第三者ファクトチェックパートナーがThreads内で直接作業できるようになったと述べています。ただし、この機能のグローバルな利用可能性や、ファクトチェックプロセスに関わる具体的な組織についての詳細は不明確なままです。
課題と今後の改善点
これらの更新は大きな進歩を表していますが、いくつかの課題も残っています。独立したソーシャルメディアファクトチェッカーであるJo Hedwig Teeuwisseは、Threadsにはまだ効果的なファクトチェックに不可欠な高度な検索機能が欠けていると指摘しています。現在のプラットフォームの検索機能は、時系列での結果表示やデスクトップでの単語の組み合わせ検索ができません。
Threadsは1億5000万人以上のアクティブユーザーを獲得し続けており、Metaはプラットフォームの機能とユーザー体験の向上に取り組んでいるようです。これらの最近の更新は、より制御された信頼性の高いソーシャルメディア環境を作り出し、マイクロブログ分野の競合他社との差別化を図ろうとする同社の努力を示しています。