MicrosoftがAI搭載Surface Laptopを発表、Appleの優位性に挑戦
Microsoftは、Qualcommの最新Snapdragon X Eliteチップを搭載した新しいSurface Laptopを発表し、プレミアムノートPC市場に挑戦状を叩きつけました。1,000ドルからの価格設定で、AI搭載PCの概念を再定義し、高性能・省エネ型ノートPC分野におけるAppleの優位性を揺るがす可能性があります。
Snapdragon X Elite：Apple Siliconに匹敵する競合チップ
初期のベンチマークテストでは、Snapdragon X EliteがAppleのM2チップに匹敵する性能を示しています：
- マルチコア性能：Snapdragon X EliteはCPU-Zテストで7,923.5点を記録し、M2の3,822.3点を大きく上回りました。
- シングルコア性能：AppleのM2が749.5点で若干優位を保ち、X Eliteは686.0点でした。
これらの結果は有望ですが、M2のベンチマークが仮想マシン上で実行されたため、性能に影響があった可能性があることに注意が必要です。
AIが前面に
Microsoftは新しいSurface LaptopをCopilot+ PCとして位置づけ、AI機能を強調しています：
- ローカルAI処理：少なくとも40 TOPS（1秒あたり40兆回の演算）のAI計算能力により、多くのAIタスクをデバイス上で処理し、レイテンシーとプライバシーを向上させます。
- 専用Copilotボタン：Recall（AI搭載タイムライン）やCocreator（AI画像生成）などのAI機能に簡単にアクセスできます。
- サードパーティAI統合：Adobe PhotoshopやDaVinci Resolve Studioなどの人気アプリケーションでのAI機能をサポートします。
主な仕様
- ディスプレイ：3:2アスペクト比のタッチスクリーン、201ppi、最大120Hzリフレッシュレート
- サイズ：13.8インチ（1.34kg、16.5mm厚）と15インチ（1.66kg、18.3mm厚）のオプション
- バッテリー寿命：13.8インチモデルで最大20時間、15インチモデルで22時間
- 接続性：USB-C（USB 4およびDisplayPort 2.1）、USB-A、ヘッドフォンジャック、microSDスロット、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
価格と発売日
- 開始価格：13.8インチモデル（Snapdragon X Plusチップ、16GB RAM、256GBストレージ）で1,000ドル
- Snapdragon X Eliteへのアップグレード：400ドル追加（ストレージも512GBにアップグレード）
- 予約受付中、6月18日から出荷開始
Microsoftの新しいSurface Laptopは、特にマルチコア性能とAI機能において有望ですが、Appleの確立されたエコシステムと性能評価に対して実際の使用でどのように競争できるかはまだ不明です。しかし、競争力のある性能を持つARM搭載Windowsノートパソコンの登場は、PC市場に新たなイノベーションの時代をもたらす可能性があります。
