かつてスマートフォン業界の巨人だったHTCが、最新のミッドレンジ端末、U24 Proを発表しました。この端末は、競争の激しい市場で注目を集める可能性のある予想外の機能を搭載し、同社の復活を印象づけるものとなっています。
ディスプレイとデザイン
U24 Proは、1080 x 2436の解像度と滑らかな120Hzのリフレッシュレートを持つ6.8インチOLEDディスプレイを搭載しています。画面は側面がわずかに曲がっており、プレミアム感を演出しています。HTCはまた、懐かしさを感じさせる2色LEDの通知ライトをフロントに搭載しています。
カメラシステム
写真愛好家は、U24 Proのカメラ構成に興味を持つかもしれません：
- OIS付き50MPメインカメラ
- 2倍光学ズーム付き50MPテレフォトレンズ
- 8MP超広角カメラ
- 50MPフロントカメラ
HTCは、グループショットの改善や低光量ポートレートモードなどのAI機能を搭載しています。また、光学式手ブレ補正付きの4K動画撮影も可能です。
パフォーマンスとバッテリー
U24 Proは、QualcommのSnapdragon 7 Gen 3チップセットを搭載し、12GBのRAMと256GBまたは512GBの拡張可能なストレージとペアになっています。HTCは、前モデルと比較してグラフィックス処理が50%向上し、電力効率が20%改善されたと主張しています。
4,600mAhのバッテリーは、60Wの有線急速充電、15Wのワイヤレス充電、さらに5Wのリバースワイヤレス充電をサポートしています。
その他の機能
- IP67防塵・防水
- 3.5mmヘッドフォンジャック
- Android 14プリインストール
- HTC ViveヘッドセットとのVR統合
価格と発売情報
HTC U24 Proの256GBモデルは、ヨーロッパで564ユーロ（約606ドル）で販売されます。台湾では18,990台湾ドル（586ドル）からとなっています。ただし、アメリカでの発売は未定です。
分析
U24 Proは多機能なカメラシステムや高リフレッシュレートのディスプレイなど魅力的な機能を提供していますが、HTCはミッドレンジ市場で厳しい競争に直面しています。ヘッドフォンジャックや拡張可能なストレージの搭載は一部のユーザーにアピールするかもしれませんが、この価格帯では他の確立されたブランドの製品と比較すると価格が障害になる可能性があります。
HTCがVR統合やAIカメラ機能で差別化を図ろうとしている点は評価できますが、これが大きなマーケットシェアを獲得するのに十分かどうかは不明です。U24 ProはHTCの堅実な努力を示していますが、現在のスマートフォン市場で大きな影響を与えるには、より積極的な価格設定か、真に際立つ機能を提供する必要があるかもしれません。
更新：6月24日月曜日12:10
HTCはヨーロッパでの先行予約者向けに、HTCワイヤレス充電器を無料で提供するなどの特典を用意しています。U24 ProはmicroSDによるストレージ拡張に対応しており、追加スペースを必要とするユーザーにとって魅力的です。また、50MPセンサーとオートフォーカス機能を備えたフロントカメラは注目に値し、自撮りの品質やビデオ通話の体験を向上させる可能性があります。これらの追加機能に加え、ヘッドフォンジャックや通知LEDなどの懐かしい要素は、競争の激しいミッドレンジスマートフォン市場でHTCの製品を差別化するのに役立つかもしれません。
